奈良の注目情報

奈良本辰也 アートデイズモノノフ ノ ミチ ナラモト,タツヤ 発行年月：2002年02月 ページ数：424p サイズ：単行本 ISBN：9784900708891 奈良本辰也（ナラモトタツヤ） 歴史家。

1913年山口県生まれ。

京都帝大国史科卒。

戦後、明治維新史の研究で在野史学のリーダー的存在となり、『吉田松陰』（岩波書店）、『高杉晋作』（中央公論社）など、人間中心の歴史書を次々に発表、高い評価を得た。

69年の大学紛争時に立命館大教授を辞任後は、歴史書のみならず、小説やテレビ出演など多方面で活躍（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです） 武士道の系譜（武士道への再検討／源平合戦の美／武士道の確立／「御成敗式目」と『太平記』の世界／主従関係の否定論理　ほか）／叛骨の士道ー太平の世の武士たち（山本常朝ー『葉隠』を遺した武士の静かなる死／徳川宗春ー吉宗も恐れず信念を貫いた尾張藩主／林子平ー国を思うて反逆者にされた『海国兵談』の作者／高山彦九郎ー庄屋の息子から勤王派の先駆者へ／千秋藤篤ー命を賭して藩論に抗った幕末の知識人　ほか） 戦後を代表する歴史家の著者は、『葉隠』現代語訳や新渡戸稲造の『武士道』の翻訳・紹介者としても知られる。

著者は本書第一部「武士道の系譜」で、「武士の生き方」を各時代の中に探り、「武士道」こそが日本人の唯一の道徳理念だったことを確証し、その武士道精神も消え去ってしまったところに現代の日本の危機があると訴える。

第二部として、最も武士的な気骨ある生き方をした十二人の歴史上の人物を鮮やかに伝記風に描き出した「叛骨の士道」を併録。

本 人文・思想・社会 宗教・倫理 倫理学