オッド・ロット プティ・シラー×プティ・ヴェルド "レッド・ブレンド" モントレー・カウンティ [2016] (正規品) Odd Lot Red Blend
【油断】禁物 ■2019年最初の無印良品発見。
騙されちゃダメ…これは遊び心満載の本格派。
プティシラーの貴婦人。
【Odd Lot "Red Blend" Montrey County 2016】 [ ノーマークのダークホース ] △ 有難う御座います。
お陰様で楽天ワイン・ランキング三冠達成!(※米国総合/加州総合/CC 各赤部門一位:2019年1月19日(土)更新分) ◎たまげました…。
昨年2018年も沢山の出会いと発見がありました。
『サブミッション』 を筆頭に、『フリーランダー』、『マクシュラ』、そして 『スーパーナチュラル』 etc... いずれも日本ではほとんど知られていないノーマークの品々でしたが、その美味しさには驚かされ、「きっとこれから広く知られるようになるに違いない」と思わされるものでした。
そして本年2019年度、ヤナギヤ的最初の新発見がこちら…なんともユーモラスな名称とエチケットを纏った、『オッド・ロット』 なるレッド・ブレンド。
これが楽天内初登場となります。
品種は「プティ・シラー×プティ・ヴェルド」で、このブレンドは現在カリフォルニアでのトレンドの一つ。
もちろん人気の火付け役は 『セブン・デッドリー・ジンズ』 でも知られる 『マイケル・デイヴィッド』 が手掛ける同仕立ての 『プティ・プティ』(左画像)であり、そのヒットを受けてか、数々の生産者よりこのブレンドが後発されました。
ではオッド・ロットが「プティ・プティ最大のライバル」なのか…というと、むしろスタイルは対照的。
ライバルというより、相棒です。
プティ・プティや、その他多くの高品質プティ・シラーがガッチり堅く、マッスルな男性的ワインであるのに対し、オッド・ロットは極めてシルキーなタンニンを纏って柔らかさがあり、果実旨味の凝縮感を訴えながらも繊細かつ純粋。
まさにプティ・シラーの貴婦人…とも言える佇まい。
そして何より…めちゃくちゃ旨いっ! 高品質プティ・シラーにとって、「固さ」とは唯一とも言える欠点。
それを若いヴィンテージで払拭するだけでも凄いことですが、更に言えばこれだけプティ・シラーの特徴と、質の高さを保ったまま、そして何よりこのような安さで叶えるとは只者ではありません。
およそ新人とは思えぬ芸当ですが、一体オッド・ロットとは何者なんだ!?と調べてみましたところ… ◎ま、ま、まぁぁた貴方たちですか!! ▼シャイド・ファミリー(Scheid Family) 出ましたまたもこの一家…近年、セントラル・コースト界隈で、「お、こりゃめっけもの!」とそのコスパに驚かされた無印ワインの系譜を辿っていくと、いつも辿り着くその名前。
当店からご案内済みのものだけでも、『ライダー・エステート』、『ジェームス・ブライアント・ヒル』、『ランチ・32』、『VDR』(『頒布会』 利用品)、『ディストリクト・7』(『頒布会』 利用品)。
それ以外にも数々のヒット作を生み出す栽培家です。
1970年代初頭にスタートしたシャイド家では、これまでナパ、ソノマ、セントラル・コーストに拠点を置く30以上のワイナリーにブドウを供給してきました。
その中にはあの 『カレラ』 も含まれ、シェイド・ファミリーが栽培したフルーツは、カレラのスタンダード版、セントラル・コーストに度々採用されています。
単に使用されている…というだけでなく、ヴィンテージによってはシャイド・ファミリーの果実が "メインを担う" こともあるほど。
何せシャイド家がモントレーに所有する畑の総面積は5,000エーカーにもなります。
単に広大なだけでなく、モントレー内でもそれぞれ異なる微気候を持つ各エリアに畑を分散所有。
リージョンIからIVまで全てを網羅しており、どのような葡萄品種やクローンにとっても最適な場所を用意できるのです。
長らく専業栽培家としてやって来たシャイド家ですが、近年自前レーベルの開発をスタートさせると、その勢いはうなぎのぼり。
2015年に開かれた「リヴァーサイド・インターナショナル・ワインコンペ」では、なんと "シャイド家のワインだけで22個ものトロフィー&メダルを独占する" という圧巻の戦跡を残しました。
そんなシェイド家のプティ×プティ系新開発品、それがオッド・ロットです。
ロダイのプティ・プティに対し、オッド・ロットは100%モントレーから。
加州愛好家の皆様であれば実感頂いているかとは思いますが、モントレー産ワインは、コスパで競うならカリフォルニアでも1・2を争うレベル。
中でも同地区の "主" が手掛けるわけですから、費用対効果の高さも納得です。
◎オッド・ロット(Odd Lot) オッド・ロットは「端物」「端株」などを意味するもの。
醸造業界では、「質は良いのだけれどブレンドの際に余ってしまったワイン」を指すそうです。
名称にもエチケットにも滑稽な型破り感がありますが、ユーモアを纏うのはここまで。
肝心中身のワインは…………至ってシリアスな本格的です。
モントレーの 『ヘイムズ・ヴァレー・ヴィンヤード』 は「霧、風、陽差し、夜間の冷気」という、濃密でありながら酸を備えた葡萄を造るための四つの環境が完璧に備わっています。
ここからのプティ・シラー80%にプティ・ヴェルド20%を使用。
熟成にはアメリカン・オークとハンガリアン・オークを併用。
度数14.5%。
◎試飲しました。
【2019.1.11】 テイスティングは「持ち回り試飲」にて。
持ち回り試飲とは、インポーターさんがサンプル・ボトルを複数ショップや飲食店に対して注いで回ること。
テイスティングの優位性は、やはり「試飲用ボトルを頂戴し、休ませてからのボトル試飲」→「試飲会会場での試飲」→「持ち回り試飲」という順になるかと思います。
最も "暴れた" 状態、所謂「ボトルショック」が大きい状態で飲ませて頂いたわけですが、、、、それでも抜群に美味しかったです。
オッド・ロットが持つ極めてシルキーなタンニン、そして凝縮していながら繊細さも併せ持つ印象は、同品種でも、ガッチリして男性的なリッジやボーグルのプティ・シラー、或いはプティ・プティらとはまさに対極にあるスタイル。
固さだけでなく、この品種特有の野性味、ある種の泥臭さのようなものも影を潜め、雑味が無く令嬢のようにピュア。
モントレー特有の冷涼感を漂わせ、アルコールの高さを全く感じさせないほどの洗練性は、アタックからフィニッシュにかけ一貫して感じさせる艶やかな酸味の為せる業でしょう。
この酸の充実(と調和)が見事で、綺麗である、とか美しい、とかの表現を超えた、心地よい上質感は誰もが感じ取れる素敵なものだと思います。
20%含まれるプティ・ヴェルドが明らかに良い仕事をしているのも良いですよね。
ややもすればこの華麗すぎるプティ・シラーに、力強さや複雑味の面でフォローし、まさに絶好のマリアージュを見せ付けてくれます。
プティシラー・ファンの私イナムラとしましては、そのチャレンジング精神とセンスに、拍手を送りたいです…心から。
◎油断大敵。
ユーモラスな名前とラベルに惑わされちゃいけない、これは本格的な「プティ・シラーの貴婦人」。
2019年一発目の大☆
発見! 【PSY】 ■264本完売! 24本追加いたしました。
- 商品価格:2,680円
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